この記事は、令和3(2021)年1月1日にFMピッカラで放送されたラジオ番組「協力隊のいっぺこと話したい 2021新春スペシャル」を元に制作しています。
この記事の出演者
山田華緒李隊員(写真左、矢田集落地域おこし協力隊)
高橋裕美さん(写真右、FMピッカラ)
手を動かすことが大好き!作れるものは何でも作る
山田:食べること、手を動かすことが大好きです。作れるものは何でも作ります。山田華緒李です。よろしくお願いします。
高橋:よろしくお願いします。手先が器用なんですか?
山田:多少器用です。動かしていれば器用になれると思って頑張っています。
高橋:すごい。作れるものは例えばどんなものですか?
山田:美術系の大学に通っていたこともあり、手芸が好きです。
高橋:私は不器用なのでうらやましいです。ご出身はどちらですか?
山田:新潟県上越市出身です。
高橋:お隣の市ですね。子どもの頃から、柏崎はどんな印象でしたか?
山田:海沿いのまちというイメージが強かったです。
高橋:実際に来た矢田は海沿いではないですから、ご自身のイメージとは違う場所でしたか?
山田:私の知らない柏崎に来たという印象が強かったです。
高橋:着任されたのはいつですか?
山田:令和2(2020)年の9月です。
協力隊になるきっかけは中国での気付き
高橋:隊員になる前は何をされていたんですか?
山田:美術大学の芸術学専攻で、染織文化を研究していました。研究の延長線で衣服製作を少しだけ行っていました。
高橋:手先が器用だからそういうこともされていたんですね。染織文化って、どんなものを研究されていたんですか?
山田:中国の少数民族の文化に興味があり、苗(ミャオ)族が作っている藍染めの布「亮布(リャンプー)」という光る布についての研究をしていました。
高橋:初めて聞きました。あまり知られていないですよね?
山田:日本ではまだマイナーです。民族衣装では、苗族の刺繍はよく評価されていますが、素材自体にはまだ注目が集まっていません。面白い文化です。
高橋:実際に中国に行って、見たんですか?
山田:学生時代に3~4回中国に行き、農村で村の人に作り方を教わったのはいい経験でした。
高橋:そんな山田さんが協力隊になったのはなぜですか?
山田:学生時代に中国の農村を訪ねて回ったのがきっかけです。どの村もパターン化された観光開発がされていて、村の文化や人の個性が失われているように感じました。その村に暮らす人自身が「何かやるぞ!」という村づくりができないかと思ったとき、日本でも同じことが言えるのではないか、自分も何かできるのではないかと協力隊になることを決意しました。
高橋:いろいろなまちの個性を探して、活動していきたいという思いでいらっしゃるんですね。
集落の憩いの場「矢田屋」を復活させる
高橋:矢田ではどんな活動をされているんですか?
山田:「矢田屋」というかつて集落の商店だったスペースを活用した、集落内外の人を集める場づくりに取り組んでいます。また、矢田営農組合で地域営農の支援もします。
高橋:主に矢田屋で集まりの場づくりをするのがミッションですが、もう一人の矢田地区の隊員、野々垣さんと一緒に営農の支援もされるんですか?
山田:考え中ではありますが、今後はそういったこともやっていけたらと思っています。
高橋:矢田屋は、もともとあった建物なんですか?
山田:地域に昔からあったお店です。令和元(2019)年に店主の方が亡くなったのですが、その店主さんが手先が器用でいろいろなスキルを持ち、リーダーシップを発揮されていて、地域の集まりのリーダーだったと聞いています。その方が亡くなり地域の元気がなくなったということで、協力隊を取り入れることで活性化するべく、活動しています。
高橋:再び矢田屋を開けて、皆さんが集まっていろいろな交流ができる場にしたいと山田さんが活動されているわけですね。今は集まりの場としてどんなことをされているんですか?
山田:折り紙を矢田の皆さんでやっていたと伺っていたので、まずはそこからやってみようと折り紙の会をしています。単発でのイベントも行っています。
高橋:折り紙はサークルのような形でみんなで集まってやっているんですか?
山田:はい。
高橋:折り紙というと黙々と折るイメージですが、何を折っているんですか?
山田:今メインで折っているのが、立体的な三角形です。三枚のパーツを組み合わせて立体的にし、それをつなげてのれんにしようとしています。見ごたえのあるものが出来上がってきています。
高橋:みんなで折っているんですね。作るのは難しいですか?
山田:とても簡単そうに見えますが、何回もやっていると意外と複雑で、やっていくうちにみんな分からなくなることもあります(笑)。
高橋:みんなで教え合いながらやっているんですね。手先が器用な山田さんにはぴったりだと思います。
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