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【新春番組2021:番外編4】地域おこし協力隊世話人インタビュー 矢田・山岸弘さん

この記事は、令和3(2021)年1月1日にFMピッカラで放送されたラジオ番組「協力隊のいっぺこと話したい 2021新春スペシャル」のWeb限定番外編です。矢田地区の地域おこし協力隊・野々垣翔太隊員の世話人である山岸弘さんを広報担当が取材しました。

 

お話を伺ったのは

  • 山岸弘さん(写真左、野々垣隊員の世話人。矢田町内会長)

  • 野々垣翔太隊員(写真右、矢田集落地域おこし協力隊)

 
畑仕事をする姿が頼もしい

―2021年に入り、野々垣さんも着任から丸1年が経ちましたね。矢田営農組合で日々農作業に励んでいるかと思います。1年前から変化はありましたか?


野々垣:農作業に適応できる体になりました。1日中畑を歩き回り、鍬を振ることもありますが、だいぶ疲れなくなりました。


山岸:最初の頃と比べてだいぶ変わりました。体が要領を覚えてきたんだね。はじめはナヨナヨした、何も分からないような感じで「本当に大丈夫かな?」と心配でした。だんだんと仕事を覚えてきましたね。昨年9月まで一緒に作業していた、矢田営農組合の先輩の教え方も良かったですね。今はその方はいませんが、野々垣くん一人でもできているから、大したもんだよ。


野々垣:トラクターの運転や耕うんの仕方、枝豆の定植機の使い方などを教えてもらいました。


―めきめき成長していますね。


山岸:成長してる。家から野々垣くんが畑仕事をしているのを見ると「おぉ~、大したもんだ」と頼もしいよ。


野々垣:農作業が好きかどうかも分からない状態で飛び込みました。最初は「しんどい」「やっぱり辞めたい」と思うのかな?と不安でしたが、そういったことはなかったです。自分の体と心に合った仕事だと思えるようになりました。できれば任期後も農業に関わりたいです。


山岸:自分で農業の面白さが分かってきたんだね。


矢田のことを発信してほしい

山岸さんの不安を吹き飛ばし、今では「頼もしい」と思ってもらえるほどに農作業に慣れてきたんですね。山岸さん、そんな野々垣さんに今年期待することはなんでしょうか?


山岸:普段は矢田営農組合で仕事をしていますが、集落とも関わってもらいたいですね。矢田集落二人目の隊員として、新しく山田さんも加わったので、二人で矢田営農組合や集落のこと、自分で稼げる矢田の特産を発信してもらいたいです。野々垣くんはパソコンがうまいんだからさ!2年目からは任期後を見据えて動かないと、終わった後に「これから何しようかな?」となってしまう。今から考えないとね。


野々垣:パソコンは正直趣味の領域で留まっていますが、使い方を教えるのは好きです。以前小規模でやったことがありますが、好評でした。


山岸野々垣くんが矢田に来たのは令和元(2019)年12月。冬だから、畑仕事がなかったんだ。そんなとき、集落でパソコンを使いたい方が大勢いて、パソコン講座を開いてくれました。みんな集まってくれたよ。この冬もやってほしいという方がいるから、矢田営農組合の仕事がないときはやってもらいたいです。スマホ教室もね!こういうことをどんどんやると、集落の人は喜ぶよ。

後日、矢田屋でパソコン教室を開催。地域の「パソコンこまったさん」を手助けする姿は頼もしい
農業の担い手として稼げるように

―自分の得意分野を生かして、集落の皆さんとも交流できますね。開催が楽しみです。さて、山岸さんは、野々垣さんに今後どんな人になってもらいたいですか?


山岸:矢田には若者がいないから、任期後は農業の担い手として矢田に残ってもらいたいし、自分で農業で稼げるようになってもらいたいです。集落では、隊員が活動しやすいように圃場整備に力を入れているし、農業もAI・スマート農業など先のことを考えて取り組んでいます。自分たちばかりが苦労するのではなく、みんなでやる。地元の人はできないけど、野々垣くんのような人が入ってくることで、AI・スマート農業に進めば、今後良い環境で農業ができるのではないかと思います。これからは従来のやり方をしていてはダメ。大型機械やAIを使っていけるのは若者ですし、若者が今からそうしたことをこなすようになっていかなければならないと思います。営農組合のような法人でないと大きなことはできないので、営農組合を継ぐような気持ちでやってほしいですね。


―今後の矢田の農業のキーマンになるかもしれませんね。まずはこの冬を乗り越え、2年目も農業をはじめいろいろな活動をされることでしょう。冬といえば……昨年は暖冬でしたが、野々垣さんは雪は……?


野々垣:昨年はほとんど降らなかったので、まだ本物の冬を経験していません。


山岸:今シーズンは降るって言うからね。この間「雪かきできるか?ちゃんと腰を入れて!」と話したところです(笑)。


野々垣:普段鍬を振っているので、腰の入れ方も分かるようになってきました。


山岸:自分の家だけじゃなくて、一人暮らしのお年寄りもいるから、手が必要なときに出てきてもらいたいです。除雪できる人も高齢化が進んでいるから、若者がやると全然違います。ドカっと降ったら、頼むからね!


 

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