(取材:2021年11月)
interviewee profile
有限会社山波農場 名塚(なづか) あゆみ さん
平成11(1999)年生まれ。柏崎市出身。
高校卒業後市内の企業に勤めていたが、有限会社山波農場のホームページで女性が活躍している姿をみて、就農を決意。令和元(2019)年10月に入社し、豊かな自然に囲まれた環境で楽しみながら仕事をしている。
―就農したきっかけは?
以前は工場に勤めていて、毎日建物の中で同じことを繰り返す日々にどこか物足りなさを感じていました。そんな時たまたま目にした山波農場のホームページに女性が活躍している姿を見て、自分も自然に囲まれた環境でやりがいを感じながら仕事をしてみたいと思ったのがきっかけです。
―農業のどんなところにやりがいを感じる?
もともと汗をかくことが好き。気分がすっきりして気持ちいいんです。
農業は自然相手。天候にも左右されるためうまくいかないこともあるけど、1人じゃできないことをみんなで協力してやりとげ、収穫できた時、達成感と充実感が味わえます。
―女性としての強みは何?
当社では、コメや餅などの農産物の発送も行っているのですが、注文が入った際、電話応対で柔和な対応ができるのは、やはり私たち女性なんじゃないかなと思っています。
お米を注文してくれたお客さまに、オマケとしてトウモロコシなど他の野菜を同梱したり、手紙を入れることでリピーターにもつながっていると思います。そういった小さなことをお客さまに喜んでいただけるのは、本当にうれしいですね。
ちなみに、私のオススメは切り餅の『しそ』です。餅自体に塩味があってそのまま食べてもおいしいですよ!
―休日は何をしてる?
とにかく食べることが大好き。おいしいものを求めてどこにでも行っちゃいますね。
時には隣県に有名なおそばを食べに遠征することも…。
料理も好きなので自慢の自社野菜を使って、料理に励んでいます。得意料理は鶏のから揚げです!
―おっとりした雰囲気の名塚さん。でも、仕事っぷりは男性顔負けとか?
昨年、自動車学校で大型特殊自動車免許を取得しました。それ以降、田植えや稲刈りなど、大型農業機械の運転を任されています。
併せて作業免許も取得したので、冬は除雪車も運転しています。1回の出動で、夜中の0時から朝7時頃まで長時間の除雪作業に追われるときもありますが、地域のために頑張っています。運転免許取得はわりと簡単でしたよ。
―つらいと感じることは?
もともと体を動かしたり体力には自信がある方でしたが、大型特殊自動車免許を取得する前の田植えや稲刈りは、体力的につらかったです。全身筋肉痛で起き上がるのがやっとでしたね。
―今後挑戦したいことは?
規格外の枝豆を使ったずんだシェイクを作って、当社のキッチンカーで販売するなど、加工品に挑戦したいと思っています。食品ロスの一因にもなりかねない、そんな規格外野菜を使うことで、地球にやさしい環境づくりにも取り組んでいきたいです。
また、現在は園芸作物として、とうもろこし、ブロッコリー、サツマイモ、学校給食用の長ネギなどを作っていますが、今後はジャンボにんにくにも個人的にチャレンジしてみたいと思っています。
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