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鵜川の自然を未来につなげたい!!


(取材:2021年8月)


interviewee profile

澁江 嘉輝(しぶえ よしてる) さん

平成4(1992)年生まれ。新潟県長岡市出身。長岡技術科学大学在学中、サークル活動で鵜川との交流を始めた。鵜川の自然にほれ込み、これからもずっと鵜川と関わって過ごしたいという思いから、大学卒業後、柏崎に移住し就農を決意。趣味は子どもたちと遊ぶことや大型機械の操縦。冬季は趣味を生かして地域の除雪作業で生計を立てている。


澁江さんが暮らす鵜川地区とは

柏崎市の南部に位置する集落。夏はゲンジボタルやハッチョウトンボが飛び交う自然豊かな地区。市内有数の豪雪地で多い時は積雪量が3メートルを超えることも。

約500年前から受け継がれる、国の重要無形民俗文化財「綾子舞」の伝承の地でもある。


起床時から就寝時までの1日のスケジュール
農繁期のスケジュール

―就農したきっかけは?

大学のサークル活動で初めて来た時から鵜川に興味があり、この自然を未来につなげたいという気持ちが芽生え、それを守るには自分がこの地に住んで守っていかなければならないと強く感じるようになりました。大学在学中からお世話になっている地元の方が地域活動の拠点として使っていた古民家を住まいとして用意してくれ、ごく自然な流れで移住することに。鵜川で生活していくことを考えたとき、この自然や農地を守っていくためには、就農しかないと考え決意しました。


―農業の魅力・やりがいは?

食の基本は米。生きることへ直結するものを作れる仕事はやりがいが大きいです。お互いの顔が見える直販にこだわっていて、自分が丹精込めて作ったものをおいしいと言ってもらえるのが何よりの励みです。


―鵜川での暮らしは?

力仕事や人足の必要な仕事など地域からお願いされることも多く、頼られることに喜びを感じています。若者がいない鵜川地区にとって自分は、地域みんなの孫のような存在で、近所から野菜をいただくこともあります。


―つらいと感じることは?

天候に左右されるため、荒天で予定していた農作業ができない日があります。また、逆に天

気がいいうちに連続して農作業を進めることもあり、疲れがたまってしまうことも。

常に天気予報とにらめっこで先々の予定が立てにくいのですが、自分にとってはつらいというよりは、難しいということかもしれません。


―今後挑戦したいことは?

いずれは法人化も視野に入れています。人を雇って安定した営農ができるようにしたいです。

また、販売力を強化し売上アップにつなげるため、ネット販売も立ち上げました。

今後は米以外にも大豆やそばの商品化の方法を学び、ネット販売の拡充をしていきたいです。


―就農を希望する方へのメッセージ

今後起業して農家を目指すとすれば、自分の時間にはある程度制限がかかってくるという覚悟を決めて取り組まなければならないと思います。しかし、その分成果を出すことができれば、そのまま自分に返ってくるので喜びはひとしおです。我慢が必要なこともありますが、その先に見えるのは充実した人生だと思うので、ぜひがんばってもらいたいです。


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