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おいしくて楽しい店で柏崎をもっと元気に!

移住したからこそ、二人の夢を実現できた


■interviewee profile

ハンバーグ&ダイニング cloche(クローシュ)

高橋賢次(たかはしけんじ)さん、孝子(たかこ)さん

高橋賢次さんは昭和49(1974)年柏崎市生まれ、16歳まで柏崎市に在住。孝子さんは昭和44(1969)年京都府生まれ。大阪で出会い、大阪で暮らしていた二人は平成30(2018)年5月に柏崎市に移住。現在は柏崎市平井でレストラン「クローシュ」をご夫婦で営んでいます。

 
柏崎から離れていたことで地元愛が深まった

――移住したきっかけは?

賢次 5年前に父が亡くなったときに「父にも母にも親孝行をしていなかった。近くに住んでいれば、もっと話ができたかも」という心残りがあって、母が住む柏崎に帰ることを決めました。僕も孝子も大阪が好きで楽しく暮らしていたので、将来、柏崎に帰るとしてもずっと先の話と思っていました。

孝子 大阪には両親も友達もいるので、「移住したい」と言われてちょっと悩みました。「柏崎に戻ったらたくさん旅行に連れていく」と言われたのに、新型コロナウィルス禍でどこにも行けませんでしたし(笑)。ただ彼は地元愛がすごくて――大阪にいたときも「俺が柏崎を大きくしてやる!」と言っていましたから(笑)。

賢次 飲食店をやっていなかったら市長になっていたかも(笑)。実際、離れていたことで地元愛がいっそう強くなったと思いますよ。


――柏崎で暮らしてみて感じたことは?

孝子 移住した年は雪が降っているだけでうれしくて。で、雪だるまを作っていたら転んで骨折して手術をすることになり…慣れない町でケガをして心細かったとき、出会った人たちのやさしさや励ましの言葉が心に残っています。ケガをきっかけに「なにくそ!」って根性もついたかな。

賢次 僕は、町全体が寂しくなったと感じましたね。大阪では飲食業をしていましたが、戻ってきてからは会社員として働いていました。でも、今の柏崎を盛り上げていくためにも自分の得意なことを生かして飲食店を開業しようと考えたんです。



ずっとやりたかった、二人の店をスタート

――そして、ことしの5月に「クローシュ」をオープンしました。

賢次 このクローシュの前に、高柳町の温泉施設「じょんのび村」内のレストラン「銀兵衛」で1年間限定の委託を受け、ハンバーグの店をやっていました(現在の銀兵衛は新シェフを迎えリニューアル)。そこで提供していた粗びきハンバーグをベースに、動画の時代の今、食べ物にもライブ感が必要と考案したメニューが『チーズに溺れるハンバーグ』(ランチ1,680円)。提供時にお客様の目の前で200gのチーズをハンバーグにかけると、皆さん大喜びで写真や動画を撮影されます。

孝子 食べ方は、まずはハンバーグとチーズのハーモニーを楽しみ、デミグラスソースをかけて味変も。残ったソースにご飯を入れてリゾットにするとおいしいし、いろいろな食べ方で楽しめます。料理・接客・雰囲気、全てサービス満点のお店ですよ(笑)。


――二人だけでお店を切り盛りしているのですか?

賢次 僕が調理担当、孝子がホール担当、仕込みは二人で。オープンしてからずっと走り続けています。料理人が二人いるから、何かとケンカになりますし(苦笑)…。

孝子 私も保育園調理士として長く働いていたから気になるところはいっぱいあるので(笑)。でも味に関しては意見が一致。味覚が合うのかな。私たちは食べることが好きなので、大阪にいたときからずっと「二人でお店をやりたいね」と話していました。その夢を実現できたのは柏崎に移住したからですね。



地域の活性化に貢献する、人気店に!

――今後の目標を教えてください。

賢次 過疎化が進み、地震被害の影響も残る柏崎を少しでも元気にしたい。まずはクローシュで若者たちがデートを楽しんでくれたらいいですよね。大阪のようにコミュニケーション多めで、あらゆる面で柏崎に今までになかった店を目指しています。

孝子 私は京都生まれですが大阪育ちなので、おせっかい気質で、お客様にも常になにかしてあげたい。接客時も「笑かしてなんぼ」で笑かそうとしてしまいます(笑)。(内装は)おしゃれな感じの店ですけど田舎の定食屋みたいに気軽で居心地良い店にしたくて、1人でも利用しやすいカウンター席も作りました。お客様に「おいしい」「楽しい」と思ってもらえる店が理想です。

賢次 新潟市や上越市、隣県や東京からも来てもらえる店にしたい。それが柏崎の活性化につながると思っていますから。今後の目標は、2店舗目、3店舗目をやります!

孝子 まーた(笑)。まずはクローシュをがんばります! ぜひ皆さん、食べにきてください。


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