top of page

よさこいも介護職もチームワークが大切

プライベートは柏崎市内のよさこいチーム「祭や倶楽部」で活動、仕事は夜勤もある介護現場で日々やりがいを感じながら働く廣田さん。よさこいをはじめたきっかけ・魅力、介護職を目指したきっかけ・エピソードなど、パワフルな生活を送る廣田さんに迫りました!(取材:2021年2月)


interviewee profile

廣田 昌弘(ひろた まさひろ)さん

柏崎市出身・在住。

市内の高校を卒業後、長岡市の看護福祉専門学校に進学し、介護福祉士、福祉レクリエーションワーカーの資格を取得。卒業後、長岡市のデイサービスセンターに8年間勤務(柏崎市の自宅から通勤)。 現在、柏崎市の介護付き有料老人ホーム「ハートフルケア柏崎」に勤務

柏崎市のよさこいチーム「祭や倶楽部」代表。35歳。






プライベートのお話:よさこい

ダイエットがきっかけで始めたよさこい。今やよさこいチームの代表に

―よさこいを始めたのはいつ?

専門学校の時です。専門学校の部活によさこい部があり、ダイエットのために体を動かそうと始めたのがきっかけです。ボランティアで介護施設に訪問し、よさこいを披露していました。

体重は、入部当時と比べてマイナス9キロをキープしています!


―「祭や倶楽部」に入団したきっかけは?

社会人になってもよさこいを続けたい気持ちがあり、チームを探していました。そんなとき、柏崎市内の祭りでよさこい披露があると聞き「祭や倶楽部」(※)を見て一目ぼれ。衣装と踊りがかっこよくて鳥肌が立ったのを今でも覚えています。メンバー募集のチラシをその場でもらい、すぐに入団しました。

入団当時、100人以上のメンバーがいました。入団後すぐに「まーぼー」というあだ名をつけてもらい、今でもそう呼ばれています。


(※)「祭や倶楽部」:柏崎市を拠点に活動しているよさこいチーム。2019年に結成20周年を迎えた。


■祭や倶楽部のよさこいのルーツとは?

よさこいには高知県のよさこいと北海道のソーラン節のよさこいがあり、祭や倶楽部は、高知県のよさこいをお手本、目標とし活動している。


―入団後は?

2005年によさこいの本場、高知県での全国大会参加をきっかけに、どっぷりはまるようになりました。地元柏崎はもちろん、高知、仙台、群馬、東京、福島、静岡、石川、富山の祭りやイベントで踊りました。多い時は、毎週どこかのイベントで踊る日々を過ごしていました。イベントが終われば打ち上げをして、次の日から仕事に行く。あの頃は体力があったなあと思います。

入団3年目の2008年から踊りの振り付けを勉強して、振り付けの担当になりました。

2019年11月に3代目代表に就任しました。代表が務まるか不安でしたが、副代表と踊りのインストラクターたちに、支えてもらっています。


―よさこいはイベントで披露するイメージがあったのですが、施設でも披露しているんですよね?

休日に、祭や倶楽部で介護施設や福祉施設を訪問し、よさこいを披露して、利用者の皆さんに元気を伝えていました。今はコロナ禍で訪問はできませんが、また再開したいと思っています。


よさこいは見ている人も踊っている人も笑顔になれる

―よさこいの魅力とは?

魅力はたくさんあります。まず、小さなお子さんからご年配の方まで楽しく踊れることです。息を合わせ、心を一つにして踊る、それがバシッと決まった時は鳥肌ものです。

よさこいは美しい音色を奏でる楽器「鳴子」を使います。よさこいのルールは、鳴子を鳴らし前進する踊りであること、地元の民謡を曲に入れることの2つです。

次に、衣装、音楽、踊りは自由なので、チームごとに個性が出ます。毎年衣装、音楽、踊りが変わるので、来年はこんな踊りをしよう、こんな衣装が着たいなど構想を練り、チームのみんなで何かを作り上げる楽しさがあります。

お祭りやイベントへ行くと、スタッフさんや他のチームの方々、お客さまと交流できることも魅力です。踊り子の踊りを見てお客さんが笑顔で拍手してくれる、それに踊り子はまたさらに笑顔で応える。笑顔と鳴子で会話できる素晴らしいものです。見ている人も踊っている人も全ての人が笑顔になれる、そしてステージに立てば誰でも主役になれる、誰もがヒーローになれます

「どんGALA!祭り」のパフォーマンス
小さなお子さんもメンバーの一員

―チームの特徴は?

年齢幅が広く、家族のように仲が良いです。


―チームが大事にしていることは?

「全力で祭りを楽しむこと」です。この祭心を衣装に込め、毎年変わった衣装でお客さんに楽しんでもらっています。

踊りで大事にしていることは「お客様と一緒に」です。踊りの中にお客さんと一緒に踊れる振りを入れ、自然と手拍子したくなるような踊りを作っています。


―チームの目標は?

柏崎潮風マラソンでランナーを応援

「どんGALA!祭り」(※)での最優秀賞です。

2009年、2010年の2年連続で、最優秀賞をもらいました。その後は2019年に2番にあたる優秀賞をもらいました。

コロナ禍でよさこいの練習は休止していましたが、2021年2月から再開しました。今は、5月開催の柏崎潮風マラソンの応援演舞に向けて猛練習をしています。新曲で踊りを披露します。ランナーはもちろん、柏崎市を盛り上げたいと思っています。


(※)「どんGALA!祭り」:毎年7月に柏崎市で開催。市内外のよさこいチームがパフォーマンスを披露し、賞を競う。


高知県の「よさこい祭り」で、柏崎をPRしたい

―柏崎市全体のよさこいの展望は?

鯛を衣装に取り入れ、柏崎をPR

よさこい人口を増やしたいと思っています。特に柏崎は、男性メンバーが少なくて…。

市内のチームが集まって連合チームとして、よさこいの本場、高知県の「よさこい祭り」に行きたいです。2003~2011年に、100人の参加者を集めて新潟県の連合チームとして「よさこい祭り」に参加しました。よさこいの衣装や曲は「柏崎」が入っているので、自然と柏崎をPRできるんです。もう一度高知で、全国の人たちに柏崎をPRしたいと思います。


市内には約10チームあり、本場高知県のよさこいをお手本としています。個性あふれるチームが多く、それが楽しめるのが毎年開催されている「どんGALA!祭り」です。

どのチームもメンバーを募集していると思うので、よさこいがやりたいと思っている方、このチームで踊ってみたいなど考えている方がいたら練習に見学へ行ってみてください。祭や倶楽部もメンバー募集中です。私たちと楽しくよさこいを踊りましょう!

毎週土曜の夜に、練習中


仕事のお話:介護職

介護職は、その方の人生に寄り添える仕事、これが魅力

―介護職を目指したきっかけは?

高校3年生の時に「人の役に立つ仕事がしたい」と思ったこと、自宅で母が祖母を在宅介護している姿を見る中で「介護の仕事をしてみたい」と思ったことです。

高校卒業後、介護の専門学校に進学しました。専門学校では、さまざまな介護技術の授業や、柏崎市内の施設で現場実習もしました。大切な友達もでき、同じ目標を目指す仲間と2年間楽しく過ごしました。あっという間の学校生活でした。


―柏崎市の事業所を選んだ理由は?

「心から柏崎を愛しているから」です。

柏崎の高齢者のために介護の仕事がしたいと思ったからです。柏崎の人・町・自然全てが大好きで、柏崎で働ける喜びや楽しさを感じています。

専門学校卒業時は、柏崎市内に求人募集がなく、学校の勧めで長岡市内のデイサービスセンターに就職しました。7年後、やっと柏崎市の求人を見つけ、現在の職場に転職しました。


―現在の職場はどんな施設?

私が勤務している「ハートフルケア柏崎」は、介護付き有料老人ホームです。24時間介護スタッフが常駐し、掃除や洗濯など身の回りの世話や、食事や入浴、排泄などの介護サービスを受けられる施設です。要介護1以上の方が入居しています。


24時間365日営業なので、スタッフは早番・遅番・夜勤のシフト制で勤務しています。夜勤の日は午後4時30分に出勤して、翌日の午前9時30分まで勤務します。


―夜勤のある今の職場に転職した理由は?

以前勤務していたデイサービスセンターは、利用者さまの昼間の様子しか見ることできなかったので、次は夜勤のある職場を希望しました。昼間では見ることができない時間帯も接することで、より利用者さまを理解してケアをすることができます。


-コロナ禍での介護現場の様子は?

日々の体操は続けていますが、歌ったり行事をしたりレクリエーションができていないですし、利用者さまが家族との面会ができないので、利用者さまの不安からの体調不良やストレスが溜まっていないかを心配しています。

早く新型コロナウイルス感染症が収束して、利用者さまも介護スタッフも安心して過ごせるようになることを願うばかりです。


―仕事をする上でのモットーや心がけていることは?

仕事をする上で気を付けていることは「介護をしているのではなく、させてもらっているということ。自分本位ではなく、自分がされたら・言われたらどうかというのを常に考え、相手の気持ちになってみる、利用者さまは人生の大先輩であることを忘れずに」です。

また、介護職はさまざまな職種との連携=チームワークが大切です。チームワークは、よさこいとつながるものがあると感じています。


―仕事に従事してうれしかったことは?

「ありがとう」とお礼を言われた時です。言葉をかけてもらえると、やりがいを感じ、温かい気持ちになります。「あなたじゃなきゃだめ、あなたでよかった」と言われた時は、最高にうれしかったです。介護の仕事をしていてよかったなと思う瞬間です。


―これから介護職を目指す高校生、若者に向けてのメッセージを!

介護の仕事は「大変そう」というイメージを持っている方がいるかもしれません。実際、現場で働くと、失敗や挫折はもちろんありますが、利用者さまの言葉に救われることも多く、やりがいを日々感じています。

仕事の魅力は「その方の人生に関われる、寄り添える仕事」だということです。他の仕事ではなかなか経験できないことだと思います。

人生の大先輩ということもあり、いろいろなことを学ばせていただくことも多く、人の温かさを感じられる素晴らしい仕事だと思っています。




最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page