看護師を目指し今春、独立行政法人国立病院機構新潟病院附属看護学校(以下、「看護学校」)に入学した青木さん、渡邊さん、水澤さん、和田さん、小林さん。
「人と関わり、人を助ける」看護師を目指し、仲間と共に歩み始めた5人のスクールライフに迫ります。(取材:2022年6月)
interviewees profile
青木(あおき)さん 燕市出身(寮暮らし)
渡邊(わたなべ)さん 糸魚川市出身(寮暮らし)
水澤(みずさわ)さん 上越市出身(寮暮らし)
和田(わだ)さん 柏崎市出身(実家暮らし)
小林(こばやし)さん 柏崎市出身(実家暮らし)
写真上段は、青木さん(左)、渡邊さん(右)
写真下段は、水澤さん(左)、和田さん(中央)、小林さん(右)
■独立行政法人国立病院機構新潟病院附属看護学校ってどんな学校?
柏崎市赤坂町に立地する3年制の附属看護学校。
将来の国立病院機構の医療・看護をリードする看護実践能力を持つ看護師を育成している。 学校が新潟病院と隣接しているため、常に医療現場のそばで学習できる。看護教員だけではなく、医療現場で働く医師や看護師なども講師・指導者として学生の指導・育成にあたる。
徒歩圏内に赤坂山公園があり、自然に恵まれた静かな環境の中、勉強に集中できる。
遠方出身の学生に配慮し、男女とも入居可能な完全個室の学生寮を完備している(2017年に改築)。
施設実習の際は、専用のバス、タクシーでの送迎がある。
看護師国家試験合格率は、2020年度卒業生97%、2021年度卒業生100%。
就職率は、2020年度卒業生100%、2021年度卒業生100%。
■進路決定までのお話
病院が隣接していることで、普段から医療の現場を見ることができる
―青木さん、渡邊さん、水澤さんは市外出身ですが、柏崎市の新潟病院附属看護学校に進学しようと思ったのはなぜですか?
青木:高校卒業後は自立したいと考えていました。新潟病院附属看護学校は寮もあり、1人でも勉強を頑張れそうだと思い選びました。
渡邊:僕も寮があるのが魅力的だと思いました。兄の知人に新潟病院附属看護学校の卒業生がいて、良い学校だと聞いていました。他の学校とも比較した上で選びました。
水澤:私は柏崎市の高校に通っていて、柏崎市に親近感がありました。新潟病院附属看護学校の教育理念に「患者の目線に立って懇切丁寧に質の高い医療を提供する」とあり、その理念にひかれて入学しました。
―小林さんと、和田さんは柏崎市出身ですが、地元ならではの強みや魅力を教えてください。
小林:やっぱり実家は安心できます。私は1人暮らしができないと思い、地元を選びました。勉強もはかどりますね。
和田:実家から通えるのが良いのと、地元に貢献したいという思いがありました。学校で不安なことがあっても家族にすぐに相談でき、とても安心できます。
―新潟病院附属看護学校の魅力はどんなところですか?
渡邊:病院が隣接しているのが魅力ですね。寮から学校までの道のりで、医師や患者さんの姿が見えるのが新鮮です。実習の際にバスでの長時間移動がないのも魅力だと思います。
小林:授業が楽しく面白いのが魅力です。いろいろな先生の授業で、さまざまな知識が身に付くと感じています。
水澤:設備がきれいなところが良いです。日が差し込み、すごく明るいです。
■学校生活
明るい雰囲気の学校で、仲間と助け合いながら学べる
―入学して数カ月が経ちました。入学前のイメージと比べ、印象が変わった事などはありますか?
青木:入学前は堅い学校というイメージを持っていましたが、明るい雰囲気で先生も優しいです。
水澤:講義と演習の授業は別々だと思っていましたが、授業では講義の後に演習に移ります。技術を身に付けやすいように工夫されていて、進め方がとてもいいなと思いました。
―先日2年生と共に、看護の日に合わせて「シトラスリボンプロジェクト(※1)」を行っていましたよね?
渡邊:大変でしたが、快く受け取ってくれる方も多かったです。
水澤:「シトラスリボンプロジェクトってなんですか?」など、関心を持ってくれる方もいてうれしかったです。
(※1)シトラスリボンプロジェクト:新型コロナウイルス感染症により生まれた差別、偏見を無くすことを目的とした活動。新潟病院附属看護学校の学生は、直筆のメッセージを添えたポケットティッシュを配布しました。(2022年5月11日)
―学校行事などで楽しみにしていることは?学校生活の抱負があれば教えてください。
水澤:戴帽式と、7月下旬に届く予定の白衣が楽しみです。
渡邊:人と話すことが得意ではないため、コミュニケーション能力を高めたいと思っています。
和田:国家試験に向けて、今からコツコツ頑張っていきたいです。
小林:実習など大変なことがたくさんあると思いますが、仲間で助け合い、技術を身に付けたいです。
―勉強などで忙しいと思いますが、どうやってリフレッシュしていますか?
渡邊:僕はとりあえず寝てリフレッシュしています。それが一番の方法です。
水澤:遠くに住む高校時代の友達と、悩んでいる事や今日の出来事などをリモートで話しています。
―寮生活はどうですか?
青木:過ごしやすく快適です。家具は備え付けで、家賃も安くありがたいです。
渡邊:寮だと友人が近くにいるため、買い物など一緒に出掛けることができます。自転車なので、坂が辛いですが(笑)
■柏崎での生活
身近に感じる海と山
―柏崎市の気になるスポットや、お気に入りの場所を教えてください。
青木:海がいいですね。まだあまり行けてないですが、行きたいです!
渡邊:高柳が気になっています。雰囲気が良いので、行ってみたいと思っています。
水澤:私は休日にサイクリングがてら1人で、パンといす(番神)に行きました。結構並んでいましたが、買えました。おいしかったです。
和田:やっぱり海が一番いいなと思います。きれいな夕日を見に行ったりします。
小林:私は米山登山ですかね(笑)。小学校の時に登りました。
―柏崎で好きなお店はありますか?
小林:TastyLife(穂波町)が好きです。女子会でよく行きます。餃子がおいしいフータン(新花町)も大好きです。
和田:餡庵(東本町)で食べたかき氷がとてもおいしかったです!
市職員:たくさんのお店を挙げてくれましたね!市外出身の皆さんも、ぜひ足を運んでみてください。
青木・渡辺・水澤:はい!ぜひ行ってみたいです。
■市も看護師を応援
看護学生への支援が始まりました!
―市内の看護学校に入学すると「看護師養成所入学祝い金(※2)」がもらえます。皆さんはいつ頃知りましたか?どんなことに使いたいですか?
渡邊:入学手続きの書類を整えている時に知りました。ありがたかったです。授業料の足しにします。
青木:学校説明会の時に知りました。参考書や生活費に使いたいと思っています。
水澤:高校の掲示板に貼ってあったチラシを見て知りました。学校説明会で詳しく知ることができました。参考書代と生活費に使いたいです。
和田:私も高校の掲示板で知りました。参考書代に使います。
小林:父から教えてもらいました。参考書などの他、趣味にも使いたいです。
(※2)入学祝い金:独立行政法人国立病院機構新潟病院附属看護学校に入学する学生を支援するための入学祝い金。
-市内病院などに就職した場合、市内の方は20万円、市外の方は30万円もらえる「柏崎市看護師就職助成金(※3)」という制度、知っていますか?
全員:最近知りました。学校でチラシが配られました。
市職員:「皆さんに市内に残って看護師として活躍してほしい!」という気持ちを抱いています。ぜひ頭の片隅に置いて、就職先を決める際には思い出してほしいです。
(※3)看護師就職助成金:
市内の病院などで働き始める看護師を応援するための就職助成金。
■看護師という仕事
人と関わり、人を助けることができる
―看護師を目指したきっかけを教えてください。
小林:小さい頃に弟が入院し、看護職に興味を持ちました。近くで看護師の働く姿を見ていたことも影響していると思います。
和田:私は小学生のときに柏崎総合医療センターに入院したことがあります。看護師さんの対応がとても優しく、安心できたことが印象的で、看護師に興味を持ちました。実際に看護師になろうと思ったのは高校1年生の冬頃です。
水澤:小学生の時の家族旅行で体調を崩してしまったことがあり、居合わせた看護師さんが励ましながら処置をしてくれました。私もそういう人になりたいと思い、看護師を目指しました。
渡邊:母親が看護職に就いており、憧れを抱いていました。母の姿を見て、自分も看護師になろうと思いました。
青木:新型コロナウイルス感染症のニュースを見て看護師のすごさを改めて知り、興味を持ちました。厳しく忙しい職場だと感じましたが、そういった現場で働く姿はかっこいいですし、自分も看護師として頑張りたいと思いました。
―皆さんが思う、看護師の魅力は何ですか?
青木:自分はいろいろな人と関わりたいと思っています。看護師は人と関わりながら、自分の手で患者さんを助けられる素晴らしい職業だと思います。
和田:看護師は国家資格なので、技術を身に付けて頑張りたいです。
―看護職に興味がある・目指している人にメッセージをお願いします。
水澤:私は人の役に立ちたくて看護師を目指しました。看護師は、医療の知識を活かして人を助けることができます。人の役に立ちたいけど目指す職種が見つからないという方は、ぜひ看護学校のオープンキャンパスなどに参加してほしいと思います。
渡邊:覚えることは多いですが、仲間と学び合い、楽しい学校生活を送っています。ぜひオープンキャンパスに参加してください。実際に学校を見た方が良いと思います。自分もたくさん参加しました。
和田:高校1年生の時に看護師を目指し始めましたが、実際にオープンキャンパスに参加したのは高校3年生の時でした。短い期間で、複数校の見学に行ったので大変でした。決めたときに行動に移して、早い段階で自分に合った学校を見つけることができると良いと思います。
小林:高校生の時は看護の勉強に具体的なイメージを持っていませんでしたが、人を助けるための知識を学び始め、本当に素晴らしい職業だと改めて感じています。目指している人には頑張ってほしいと思います。
青木:看護師を目指すと決めた時「看護学校には男子が少ないし大丈夫かな。上手くやっていけるかな」と心配していました。しかし、入学後そのような心配は消えました。看護師を目指している男性で、僕のように心配をしている方がいれば、気にせずに頑張ってほしいと伝えたいです。
―最近は男子学生も増えましたよね。
青木:同級生に7人います。クラスになじめていますし、和気あいあいと過ごしていますよ。
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