interviewee profile
矢代 裕美(やしろ ひろみ)さん
市内米山台で生まれ育った矢代裕美さん。結婚後、海の近くで生活したいと、転居されたそうです。自宅のベランダからは、柏崎の海が一望できます。矢代さんにとって海は、生活の中に当たり前に溶け込むもののようです。海で育った矢代さんの、海への想いや海とともに過ごす日常を聞かせてもらいました。
海は生活の一部
矢代さんは、父親の影響で、小さい頃からヨットに乗り、海を身近に感じる環境で育ってきました。「夫の両親も海好きで、今では、私や家族も毎年ヨットに乗っています」
子どもの頃から海が身近で、海に行くことが当たり前だった矢代さん。「海の近くに家を建てたいと考えたのは、私にとっては自然なことだった」と話します。
何一つ特別ではない、特別な時間
夫と2人のお子さんと暮らす矢代さん。四季を通じて海と親しむ暮らしをしています。
天気の良い週末は、家族で必ず海に出掛けています。妊娠中から日課のようになっているという海辺の散歩も、矢代家の定番。お弁当を作って、家族で海に出掛けることもしばしば。海を眺めたり、貝殻を拾ったりしながら、ゆったりとした時間を過ごすことが多いそうです。「四季によって変わる海や空の色に癒されるんですよ。特別なことは何もしない。簡単なお弁当を作って、みんなで浜で食べる。きれいな貝殻を拾ったりするだけで楽しい時間が過ごせます」そう話す矢代さんからは背伸びをしない満たされた時間が伝わってきます。
子どもたちも海で育っている
夏の時季は毎日、夕方の家事を済ませたら夕日の時間に合わせて子どもたちと一緒に海へ。はしゃぐ姿を見守りながら、子どもたちも自分と同じく「海で育っている」と実感しているそうです。「夏はカンカン照りの日中を避けて、海水が温まった午後4時頃から、2人の子どもと海水浴に行きます。浜辺を走り回ったり、泳いだりすると、晩ご飯もきちんと食べてくれるし、夜もぐっすり眠ってくれます」と笑顔で話す矢代さん。
海で拾った貝殻で子どもたちと花瓶や写真立てをデコレーションするのも楽しみの一つ。子どもたちとのコミュニケーションを取る大事な時間になっているそうです。自分で釣ったアジなどを調理して食べることも日常で、「命をもらって生きている」自然と子どもたちとそんな話ができるそうです。 「子どもたちは、将来どこで暮らすか分かりませんが、きっとふるさとの柏崎の海を忘れることはないでしょうね」と優しく語る矢代さん。
海がつなぐ人と人
ご近所には海好きのお友達もいらっしゃるそうです。「サーフィン好きな同級生が近所に住んでいます。夏は毎週末、家族ぐるみでバーベキューを楽しんでいます。他にも、魚沼から海を求めて移り住んだご家族とも仲良しになりました」
海がくれる癒しの時間
自宅からは海に沈む夕日がよく見えます。「海は私にとって、パワースポット。きれいな夕日を見ていると嫌なことも忘れられます。単純なのかな」と笑いながら話してくれました。こういった時間が、矢代さんの一日をリセットし、海から癒しをもらっているようです。「空を見て、海を見て…ただそれだけで癒されます。海はいつ見ても違う色なので、ずっと見ていられます。きれいな色に出会えると嬉しいですね」
矢代さんは、「ぼーっと海を眺めながら時間を過ごせる場所やお店が柏崎に増えてほしい」と思っています。海に行って、ゆったりとした時間を過ごしてみたいと思ってもなかなか足が向かない人にとって、一歩を踏み出すきっかけになるかもしれません。
海のある暮らし
海と暮らす素敵なライフスタイルを聞かせていただきました。
海の柏崎には、私たちが気づいていない魅力が、まだまだ秘められているのかもしれません。
矢代さんの周りには、海と一緒に生活を楽しんでいる人が多く、早朝から海に出掛け、サーフィンをしてから出勤する人もいるそうです。日常の中に海が溶け込み、海からエネルギーをもらったり癒されたり…。海水浴だけではない、柏崎の海の楽しみ方はたくさんありそうです。
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